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 今日は15年前の大学洋上セミナーで知り合った医師山口圭介医師について書いて見たいと思います。今回2度目の大学洋上セミナーに参加することが決まったとき真っ先に思い出したのが彼のことです。

 彼は船会社に雇われた医師で、長崎出身、卒後東京の大学病院の救急センターで研修後一旦医師としての勉強を中断して目的に向かって努力中でした。“若い間にしかできないことを今の間にやっておきたい”と船医をしてお金を貯めながら体を鍛えていました。船の中のジムでもよくトレーニングに励んでいました。彼にはオーストラリアを自転車で一周するという計画があって私が会ったのはそれに向かって突き進んでいる時でした。その計画が成就したら旅行しながら帰国し医師としての第2のスタートを切る予定だと話していました。整形外科か外科の医局に入る予定と話す彼に何回か相談に乗ったこともありました。

 うちには彼から来た手紙が2通前回大学洋上セミナーのアルバムと一緒に保管してあります。1通目は91.10.5に投函されていて 10月1日にブリスベンに到着したという報告と2-3ヵ月後に予定通り自転車で旅に出ますということが書いてありました。2通目は92.9.3に投函された手紙でオーストラリア大陸自転車で1周の成功を知らせるものでした。地元の新聞に掲載されたのでそのコピーも送ってくれました。その新聞によりますと2月1日から8月30日まで14000kmの旅だったと書かれています。オーストラリア大陸は内地はほとんど砂漠で彼も手紙で“日本では考えられないような経験も数々ありましたが、全くの素人ながら最後まで諦めさえしなければどうにかなるものだと今は正直言ってほっとしてます”と書いて来られました。彼からの手紙が来てまもなくオリエントビーナス(前回乗船した船)で一周年の同窓会がありそのとき皆で彼の快挙を喜び彼の力を称えました。

 悲しい知らせは彼からではありませんでした。新聞記事で彼が飛行機事故で亡くなったのを知ったのはその数ヵ月後だったと思います。鍛え上げられた肉体も飛行機事故には勝てず、悔しい思いをしました。ご冥福をお祈りしいたします。


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